障害児保育

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
216601 (1) 人間福祉学科(保育福祉) 後期 2 1 井坂 行男

授業の主題(テーマ)
様々な障害を有する乳幼児の諸特性を理解し,適切な発達を支援する保育のあり方を学ぶ

授業の目標(講義概要)
一人ひとりの乳幼児にそれぞれ個性があるように,障害を有する乳幼児にもそれぞれの個性や発達の道筋,障害の特性がある。これらの基本的な理解に基づいて障害を有する乳幼児の発達支援のあり方を具体的実践的に学ぶことを目標とする。

授業計画
1.人間とは何か,障害とは何か −障害の理解− 「障害を有すること」とは
2.個人及び社会の障害の認識理解 −家族への援助・支援も含む− 「国際障害分類及び障害児教育の創始」について
3.障害児保育の現状@ −障害児保育の歴史− 「障害児保育の萌芽期・発展充実期・社会福祉改革期」について
4.障害児保育の現状A −障害児保育と特別支援教育− 「特別支援教育や発達障害者支援法」について
5.障害児保育の現状B −各自治体の取り組みと専門療育施設− 「各自治体の現状と入園入所前の障害乳幼児の療育」について
6.障害児保育の対象@ −障害理解モデルから− 「障害乳幼児の実態を理解するためのモデルから具体的な支援の在り方を考える」
7.障害児保育の対象A −各障害ごとの特性と支援− 「視覚障害・聴覚障害乳幼児の保育〜特性と具体的な支援〜」について
8.障害児保育の対象B −各障害ごとの特性と支援− 「身体・運動機能障害乳幼児の保育〜特性と具体的な支援〜」について
9.障害児保育の対象C −各障害ごとの特性と支援− 「言語障害を乳する乳幼児の保育〜特性と具体的な支援〜」について 
10.障害児保育の対象D −各障害ごとの特性と支援− 「知的障害乳幼児の保育〜特性と具体的な支援〜」について
11.障害児保育の対象E −各障害ごとの特性と支援− 「情緒・対人関係障害,軽度発達障害乳幼児の保育〜特性と具体的な支援〜」
12.障害児保育の目標と形態 −統合保育が目指すものとその形態− 「共学・共生・共育の保育を目指して」
13.保育者に求められるもの −幼児を育むための“優しさ”とは− 「私達に求められる“優しさ”とは何だろうか」(集団討論)
14.障害児保育の理念及び課題(まとめ)
15.試験

評価方法
出席状況,提出物(課題レポート),試験等に基づいて総合的に評価する

テキスト
『特別支援教育の扉』 鈴木陽子・井坂行男・東風安生 八千代出版 2500円

備考
現在,障害を有する幼児児童生徒の教育支援は,特別支援教育へと転換しようとしています。授業では,皆さん一人ひとりの考えや思いも大切にしたいと思います。